自己点検?評価の対象期間:
平成27年
04月
01日
~
平成28年
03月
31日
志村 喬
(教授)
<教育活動>
授業
【観点1】教育方法及び成績評価面での取り組み
初等社会科指導法や社会科?地理歴史科教育学基礎では,教科目的?内容とフィールドワークを有機的?体験的に組み合わせ主体的学習を促す指導を行った。
【観点2】教育の達成状況
学部の卒業年次ゼミ生(1名)は正規教員採用となり進路実現を果たした。
研究指導
【観点1】学部
社会科?地理歴史科指導法では主体的な教材開発に基づく実践的指導力の育成とその評価に努め,成果は『社会科教育法研究』(茨木?中平と共編)としてまとめた。
【観点2】大学院(修士課程、専門職学位課程、博士課程)
院生らが研究交流により来学した海外研究者3名と教育に関する自由な意見交換をする機会を設け,国際的な力量形成に努めた。
◎
特色ある点及び今後の検討課題等
- 卒業論文?修士論文作成における自主的な調査研究能力醸成が,専門職である教員の生涯にわたる職能開発に繋がるものであると,自身の教員体験や卒業?修了生らの様子をもとに判断しているが,国際的動向からもそれが首肯された。今後も,長期的な職能開発をめざした指導を工夫したい。
<研究活動>
研究成果の発表状況
著】(1)
平成28年
03月:
『世界地名大辞典 第4/5/6巻 ヨーロッパ?ロシアⅠ/Ⅱ/Ⅲ』朝倉書店(共著),朝倉書店
論】(1)
平成27年
10月:
Primary Geography Education in Japan: Curriculum as Social Studies, Practices and Teachers’ Expertise,Review of International Geographical Education Online,5巻,2号,
pp.151-165
業】(1)
平成28年
04月:
『社会科 中学生の地理 世界の姿と日本の国土』(平成28年度中学校社会科用検定済教科書)(共著),帝国書院
(2)
平成28年
03月:
新潟県上越地方における社会科教育実践の臨床的課題の探究(平成26~27年度上越教育大学研究プロジェクト報告書)』,題名と同
(3)
平成28年
01月:
防災教育:ハザードマップは信じられないのか?,社会科教育
(4)
平成27年
11月:
上越教育大学:社会科研究最前線 わが教室の取り組み,社会科教育
(5)
平成27年
10月:
自然現象の災害化プロセスを重視した災害?防災?減災学習,社会科教育
(6)
平成27年
10月:
確かな教科内容理解と高い論理実証性をもつ「教育」的論文,『社会科教育学研究法ハンドブック』
(7)
平成27年
07月:
地図を経験する子ども?地図を創る教師,GIS NEXT
(8)
平成27年
05月:
教室からの「問い」と研究,社会科教育
発】(1)
平成28年
01月
24日:
What are abilities of geographical thinking in Social Studies education in Japan?,Geography Teacher Education Conference 2016(GA England)
(2)
平成27年
11月
23日:
ナショナル?カリキュラム「地理」(1991年版)の教科教育学的解釈,日英教育研究会2015年度フォーラム(明治学院大)
(3)
平成27年
11月
07日:
社会科教育からみたPCK(Pedagogical Content Knowledge)論-イギリス地理教育界での議論を参考にした考察ー,日本社会科教育学会 第65回全国研究大会
(4)
平成27年
07月
19日:
国際共同地理教育研究「ジオ?ケイパビリティズ」プロジェクトの現在-日本の参画を見据えて-,日本地理教育学 第65回大会
(5)
平成27年
05月
28日:
The present situation of and issues with the subject-matter expertise of Social Studies teachers in Japan: Focusing on the geographical aspect,Nordic Conference on Subject Education(ヘルシンキ大学)
共同研究(幼、小、中、高等学校及び特別支援学校教員との共同研究を含む)の実施状況
(1)地域の社会科教育における臨床的課題解決に向けた協働的実践研究,代表者:茨木智志,(上越教育大学)
(2)地域学習における社会科地図の開発研究,代表者:望月正樹,(妙高市立妙高小学校)
(3)教科内容?教科教育?教育実践を横断したPCK研究による教師の専門的力量の構造解明,代表者:志村喬,(上越教育大学)
(4)学校教育における観光教育の教材開発とカリキュラム立案,代表者:寺本潔,(玉川大学)
(5)教科教育と教科専門を架橋する社会科内容構成に関する基礎的研究,代表者:松田愼也,(上越教育大)
国際研究プロジェクトへの参加状況
(1)ケイパビリティ?アプローチによる社会系教科での育成学力内容の国際理論研究,代表者:志村 喬,(上越教育大)
学会活動への参加状況
(1)
平成27年
10月
17日:
~
平成27年
10月
18日:
東北地理学会2015年秋季学術大会(上教大)実行委員(巡検責任者)
外国における研究の状況
(1)
平成27年
08月
05日:
~
平成27年
08月
11日:
アメリカ アメリカ合衆国全米地理教育学会における研究内容調査
◎特色?強調点等
- 2015年度の研究上の特徴は,国際研究動向と国内学界の相互研究交流を実現したことである。具体的には,地理教育国際査読誌に単著論文が掲載される一方,英米フィンランドから研究者を招聘し本学では研究会を東京では国際シンポジウムをオーガナイザーとして開催した。これらは,これまでの日本の地理教育研究において実現できなかった事柄であり意義深いと考えている。
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)
平成25年
09月
~
平成27年
09月
上越市都市計画マスタープラン策定検討委員会委員(上越市)
◎社会への寄与等
2012年度から社会科教育学研究室が主導した大学研究プロジェクトの2期目最終年度として学校教員と共著である成果報告書『新潟県上越地方における社会科教育実践の臨床的課題の探究』を刊行し上越地方の小中学校に配布した。これは地域の社会科教育発展へ寄与する成果であるとともに,現場教師の実践的社会科研究を活性化する契機となったとして地元の社会科研究団体から高く評価されている。