图片

自己点検評価の対象期間: 平成28年 04月 01日 ~ 平成29年 03月 31日

五百川 裕 (教授)
<教育活動>
授業
  【観点1】教育内容?方法面での取組
学部の「体験学習」及び「野外体験演習」では,野外での自然体験が不足している学生の実態を踏まえ,小学校教員になった場合に生活科や総合的な学習の時間,特別活動や環境学習の野外授業で必要となる基礎知識を,興味を持ちやすい素材を厳選し,実際に野外での観察,体験を通して習得できるように工夫した。大学院の「地域環境学習演習」及び「地域環境学習特論」では,地域環境として里山,河川,海岸などを取り上げ,演習においては先ず実際に野外での自然環境学習体験をした上で,各人が校種,学年を意識した学習指導案を作成し検討会を行うことで,興味を持ち主体的に取り組めるように工夫し,特論においては学習素材を見つけるための着眼点を,画像を豊富に使用して具体例を挙げながら解説し,一般論,方法論に留まらないように工夫した。成績評価は,授業課題への取組状況,レポートに基づいて実施した。 

  【観点2】学修成果の状況
免許プログラム大学院生修了生3名は,公立中学校教諭正規採用1名,公立小学校講師採用2名として勤務している。 

研究指導
  【観点1】学部
総合的な学習の時間や理科などにおける自然環境学習の単元開発の素材研究を指導した。自然環境学習の充実,推進に資する研究として,植物や動物とその生育環境など,学生の興味?関心に応じてテーマ設定を行い,継続的な調査活動体験を基礎として,自然環境を正確に見る力,理解し伝える力を身に付け高めるため,個別指導,セミナーでのグループ指導を積み重ね,中間発表会での報告に結びつけた。小中高等学校での学習内容との結びつけを大切にし,自然観察の面白さを実感を持って理解させることを意識して指導している。 

  【観点2】大学院(修士課程、専門職学位課程、博士課程)
総合的な学習の時間や理科などにおける自然環境学習の単元開発の素材研究を指導した。自然環境学習の充実,推進に資する研究として,植物や動物とその生育環境など,学生の興味?関心に応じてテーマ設定を行い,継続的な調査活動体験を基礎として,自然環境を正確に見る力,理解し伝える力を身に付け高めるため,個別指導,セミナーでのグループ指導を積み重ね,中間発表会での報告や修士論文作成に結びつけた。小中高等学校での学習内容との結びつけを大切にし,自然観察の面白さを実感を持って理解させることを意識して指導している。 

その他の教育活動
  • 研究室所属学生の教育実習における授業教材研究の支援,研究授業の参観,指導を行った。
  • 学びのひろばの自然系クラブの顧問として,企画指導,当日立ち合い,事後指導を行った。
  • 附属小中学校研究協議会の理科授業指導者として助言,協力した。

特色ある点及び今後の検討課題等
  • 自身の高校教員経験及び植物学研究の専門性を生かし,これまで学習し習得しているはずの知識の復習を意識させながら,発展的な知的好奇心を高めることが可能な素材を選び,机上に留まらない実際の野外活動を伴った授業を行って,問題意識,興味,体感を高められるようにしている。学習指導案の作成演習等において,現職院生と学部進学院生との経験や興味の違いを配慮しながら双方に有用感を持たせる授業を組み立てることに課題を感じている。


<研究活動>
研究成果の発表状況
著】(1)  平成29年 03月: 日本の野生植物 4 改訂新版(共著),平凡社,
(2)  平成28年 09月: 日本の野生植物 3 改訂新版(共著),平凡社,
発】(1)  平成29年 03月 10日: 風穴に特異的に見られるエゾヒョウタンボクに関する系統地理学的解析,日本植物分類学会2016年度大会,
学会活動への参加状況
(1)  平成28年 04月 01日: ~ 平成29年 03月 31日: 植物地理?分類学会評議員(植物地理?分類学会)
(2)  平成25年 04月 01日: ~ 平成29年 03月 31日: 日本植物分類学会監事(日本植物分類学会)

<社会との連携>
社会的活動状況
(1)  平成28年 10月 16日: ~ 平成28年 10月 16日: 県下児童生徒生物標本?自然科学写真展示会審査委員(長岡市立科学博物館)
(2)  平成28年 09月 30日: ~ 平成28年 09月 30日: 上越市児童生徒科学研究発表会審査委員(上越理科教育センター)
(3)  平成28年 06月 14日: ~ 平成28年 09月 02日: 教科リーダー養成講座講師(新潟県立教育センター)
(4)  平成28年 06月 13日: ~ 平成28年 06月 13日: 見附市教育センター研修会(見附市教育センター)
(5)  平成28年 06月 11日: ~ 平成28年 10月 02日: 理友会研修会講師(理友会)
(6)  平成28年 05月 09日: ~ 平成28年 05月 09日: 柏崎刈羽地区科学技術教育センター研修会(柏崎刈羽地区科学技術教育センター)
(7)  平成28年 04月 01日: ~ 平成29年 03月 31日: 糸魚川市親知らず保存計画策定委員会委員(糸魚川市教育委員会)
(8)  平成26年 04月 01日: ~ 平成29年 03月 31日: 新潟県立高田高等学校SSH指導委員(新潟県立髙田高等学校)
(9)  平成26年 04月 01日: ~ 平成29年 03月 31日: 新潟県立柏崎高等学校SSH指導委員(新潟県立柏崎高等学校)
(10)  平成25年 04月 01日: ~ 平成29年 03月 31日: 吹上?釜蓋遺跡調査指導委員会委員(上越市教育委員会)
(11)  平成25年 04月 01日: ~ 平成29年 03月 31日: 上越市文化財調査審議会委員(上越市教育委員会)
(12)  平成25年 04月 01日: ~ 平成29年 03月 31日: 新潟県環境影響評価審査会委員(新潟県)
(13)  平成25年 04月 01日: ~ 平成29年 03月 31日: エコアクション21地域運営委員会委員(上越環境科学センター)
(14)  平成25年 04月 01日: ~ 平成29年 03月 31日: 上越市大規模開発行為審議会委員(上越市)
(15)  平成25年 04月 01日: ~ 平成29年 03月 31日: 上越市自然環境保全推進委員会(上越市)
◎社会への寄与等
児童生徒の自然環境への興味関心を高め科学的視点を育む催しに審査委員として実施協力をし、また、中学校教員が自然観察指導力向上を図る催しである理友会研修会、および新潟県立教育センターの理科教育指導力向上のための教員研修会の講師として、研修に協力した。自然環境保全や文化財保存に関わる委員会委員等として植物分類学研究の専門性を地域貢献に生かしている。