自己点検評価の対象期間： 平成28年 04月 01日 ～ 平成29年 03月 31日
石川 真
（准教授)
＜教育活動＞
授業
【観点１】教育内容?方法面での取組
【観点２】学修成果の状況
教育方法においては，すべての担当授業において指定のテキストがないため，毎回資料を作成した。基本的に，パワーポイントによるスライドで作成し，学生にpdfの形式，もしくは紙媒体で配布した。また，そのスライドを用いて授業を行った。また，GoogleClassroom，Google Appsの様々な機能を活かし，掲示板やコメント欄を用いて特定のテーマについて意見や感想を述べさせるなど，授業時間外においても学習活動が持続できるような工夫をした。さらに，必要に応じてインタラクティブな機能を備えたICTツール（アプリ）を活用した。すべての授業において，現場での実践を意識させ，具体的事例などを交えながら講義を行った。さらに，講義内容を踏まえた「協働学習」を積極的に取り入れ，考える力，協調性などの力を高めるアクティブラーニングの取り組みを行った。大学院の授業では，ディスカッションの時間を多く取り入れ，現職者と免P生が同じテーマで意見交換できるような時間を設け，講義の内容を授業時間中により理解を深められるような工夫をした。
成績評価については，1回目の授業時に評価の説明を行い，基本的にその基準で実施したが，レポートの提出回数が異なるなどした場合は，適宜その都度説明し，受講者と共通理解を図った。レポートは，問題に対して論理的に意見が述べられるかなど，思考的な側面に特に注意を払いながら評価を行った。また，一部の授業においてはレポートに関わるルーブリックを公開し，説明を行った。
【観点２】学修成果の状況
すべての授業において，シラバスに記載された目標は達成できたと考えられる。特に，レベルの高いものについては，個別指導をすることによって，受講者の理解が高められることから，少人数での授業（たとえば教育情報統計分析演習）においては，比較的レベルの高い内容が達成できたと考えられる。教育情報科学概論については，他の授業と異なり大人数のため，きめ細かな教育を行うことはできなかった。しかし，実践場面を紹介するなど，1年生（前期科目）の内容として具体的でわかりやすいものとしたことで，一定の目標は達成されたと考えられる。実践場面分析演習では，授業分析において不可欠な統計解析の基本について，実習を通して理解を深めさせ，現場で活かせる基礎力を身につけさせる一定の目標が達成できたと考えられる。
研究指導
【観点１】学部
【観点２】大学院（修士課程、専門職学位課程、博士課程）
学部におけるゼミ生は所属なし。
【観点２】大学院（修士課程、専門職学位課程、博士課程）
M2生については，本人のペースおよび能力ややる気に沿って，関連する論文誌を中心に情報収集させた上で，問題の所在を明らかとし，理論的枠組みに沿った実践の計画について指導を行った。
その他の教育活動
- 中等教育実習において，11名の授業を巡回?参観した。その上で，各実習生に対して授業後指導?助言を行なった。また，授業後十分に時間が取れなかった際には，メールにて指導助言を行なった。 観察実習（幼稚園?保育園）においては，2日間に渡り合計12名の引率し，観察時間中一人一人に対して指導助言を行なった。
◎
特色ある点及び今後の検討課題等
- 実践，現場での活動と，授業で取り上げている内容がどのように関係しているのかを説明し，実践場面で意義のあるものと理解できるように取り組んでいることが特色である。また，GoogleClassroomや，各種メディアを積極的に活用し，学習内容の理解を深めさせたりする工夫をしている。また，協働学習をはじめとするアクティブラーニングを適宜取り入れ，受講者が「聞くだけ」という状況にならないようにした。そのことにより，自ら考える機会を増やし，他者との考え方の違いに気付かせたり，協調性を高めさせる等の副次的な側面についての育成にも取り組んだ。 授業評価などでは必ずしもすべての項目において良好ではない点もある。授業の初期の段階から匿名のアンケートで意見を聞き取る工夫はしているものの，なかなか受講者からのホンネを聞き出すことは難しい。できる限り，問題点を明らかにすると同時に，より一層わかりやすい授業とする取り組みを検討していく必要があると考えられる。
＜研究活動＞
研究成果の発表状況
著】(1)
平成29年
02月：
研究と実践をつなぐ教育研究（共著）,ERP,
論】(1)
平成29年
03月：
ネット上のトラブルを対処するための社会的スキルの傾向に関する研究,上越教育大学研究紀要,36巻,2号,
pp.285-294
(2) 平成28年 12月： "教育の情報化とネット社会の情報モラル ?ネットとどう向き合うか? ",教育創造,184巻, pp.38-43
(3) 平成28年 11月： Stress Level Change related to Social Evaluation Threat in Learning Environments as indicated in Salivary α-Amylase,MERA Journal,MERA Journal,19巻,1号, pp.1-10
(4) 平成28年 09月： ブレンド型授業におけるオンライン上の学修活動に関する研究,上越教育大学研究紀要,36巻,1号, pp.1-10
(2) 平成28年 12月： "教育の情報化とネット社会の情報モラル ?ネットとどう向き合うか? ",教育創造,184巻, pp.38-43
(3) 平成28年 11月： Stress Level Change related to Social Evaluation Threat in Learning Environments as indicated in Salivary α-Amylase,MERA Journal,MERA Journal,19巻,1号, pp.1-10
(4) 平成28年 09月： ブレンド型授業におけるオンライン上の学修活動に関する研究,上越教育大学研究紀要,36巻,1号, pp.1-10
発】(1)
平成28年
10月
コミュニケーションスキルとネット上のトラブル対処の関連性,日本教育心理学会第58回総会,
(2) 平成28年 09月 社会的スキルの違いがネット上のトラブル対処に及ぼす影響,日本社会心理学会第57回大会,
(2) 平成28年 09月 社会的スキルの違いがネット上のトラブル対処に及ぼす影響,日本社会心理学会第57回大会,
学会活動への参加状況
(1)
平成28年
10月
08日：
～
平成28年
10月
10日：
日本教育心理学会第58回総会,
(2) 平成28年 09月 17日： ～ 平成28年 09月 18日： 日本社会心理学会第57回大会,
(3) 平成28年 05月 18日： ～ 平成28年 05月 21日： Environmental Design Research Association 47,
(2) 平成28年 09月 17日： ～ 平成28年 09月 18日： 日本社会心理学会第57回大会,
(3) 平成28年 05月 18日： ～ 平成28年 05月 21日： Environmental Design Research Association 47,
◎特色?強調点等
- 「デジタルネイティブのネット上の対人関係スキルを育成するための基礎的研究」においては，デジタルネイティブ世代のネットワーク上の他者との関わりについて調査，実験等を通してその傾向を探ることを目的としている。本研究で明らかとされた点は，近年関心の高い情報モラル教育の指導方法へ大いに寄与すると考えられる。とりわけ，理論的背景に基づかない，経験則で取り組みがなされている傾向の強い情報モラル教育の指導に対し，実際のネットワーク上のトラブルなどに関する行動について分析し，その対策などの傾向を明らかにしていくことは，教育実践においては非常に有用である。さらに，この研究を通して，どのような能力を育成すべきかという点についても洞察していくこととしているため，デジタルネイティブ世代に対する情報活用能力の育成，指導に寄与するものである。当該年度の研究成果の一部については，本学の研究紀要および国内学会発表（ポスター発表）により2017年度に公表することとなっている。
＜社会との連携＞
社会的活動状況
(1)
平成28年
11月
16日：
～
平成28年
11月
16日：
新潟県立高田商業高等学校人権教育講演会(新潟県立高田商業高等学校)
(2)
平成28年
08月
02日：
～
平成28年
08月
02日：
平成28年度 上越教育大学教員免許状更新講習