
自己点検評価の対象期間:
平成28年
04月
01日
~
平成29年
03月
31日
市川 真澄
(教授)
<教育活動>
授業
【観点1】教育内容?方法面での取組
実技授業にバイオメカニクスの最新の研究成果を導入することに努力し,バイオメカニクスの基礎理論に基づいた根拠の明確な授業を実現することを心掛けた。また,講義においては,昨年度の授業アンケートの結果を参考にするとともに,アクティブラーニング形式の授業を積極的に導入するように努力した。学習成果の評価に関しては,特に,実技授業における実技能力の個人差を考慮した評価を行った。
【観点2】学修成果の状況
卒業生および修了生の進路状況について,大学院修了生は1名であった。大学院修了生は長野県の教員(講師)として勤務することになった。これらのことから,指導の目的はおおむね達成されたものと判断される。
研究指導
【観点1】学部
陸上競技,スノースポーツ(スキー,スノーボード)に関する実技授業において,その運動の基礎的なしくみについて,スポーツバイオメカニクスの観点から理解し,それが応用できるような研究指導を行った。その結果,授業等の実技指導において,バイオメカニクスの研究成果を根拠とした指導が自信をもって実践できるようになった。
【観点2】大学院(修士課程、専門職学位課程、博士課程)
陸上競技およびスノースポーツ(スキー,スノーボード)に関する指導において,スポーツバイオメカニクスに関する基礎的知識についてより深く理解することにより,実践的指導能力が向上するような研究指導を行った。
その他の教育活動
- 名古屋リゾート&スポーツ専門学校非常勤講師,
- スキー部顧問
◎
特色ある点及び今後の検討課題等
- 教育活動の状況について,陸上競技とスノースポーツ(スキー,スノーボード)およびゴルフに関する指導では,指導者自身の運動経験に基づく感覚的な指導に頼らずスポーツバイオメカニクスによる理論的根拠に基づいた指導を行った。体育理論に関する指導では,人間の運動時の力の発揮やその制御方法についてスポーツバイオメカニクスの理論に基づき,なるべく平易に説明した。その結果,大学院生,学部生共にその内容をよく理解して効果的な指導ができたものと考えられる。
<研究活動>
研究成果の発表状況
発】(1)
平成28年
08月
28日:
股関節の屈曲ー伸展動作がゴルフスイングに及ぼす影響,第29回日本ゴルフ学会,
学会活動への参加状況
(1)
平成28年
08月
28日:
~
平成28年
08月
28日:
日本ゴルフ学会第29回大会,
◎特色?強調点等
- 体育?スポーツの運動動作の指導の根拠について,スポーツバイオメカニクスの立場から説明するために,高速ビデオカメラを用いて運動中の身体動作を撮影し,得られた映像を解析した。2016年度は陸上競技の三段跳びとゴルフスイング,及びスノースポーツに関するデータについて解析を行い,得られた客観的データをどのように指導実践に応用するかを考察した。このように,身体運動に関する基礎理論をいかに実践に応用するかを考察するところに研究活動の特色がある。
<社会との連携>
社会的活動状況
(1)
平成28年
12月
26日:
~
平成28年
12月
28日:
大学体育連合スノースポーツ講習会指導者(大学体育連合)
(2)
平成28年
08月
23日:
~
平成28年
08月
23日:
教員免許状更新講習(文部科学省)
(3)
平成26年
04月
01日:
~
平成29年
03月
31日:
日本運動生理学会評議員(日本運動生理学会)
(4)
平成26年
04月
01日:
~
平成29年
03月
31日:
日本体力医学会評議員(日本体力医学会)
(5)
平成26年
04月
01日:
~
平成29年
03月
31日:
日本体力医学会評議員(日本体力医学会)
◎社会への寄与等
社会的活動として,スノースポーツの普及を中心に活動を行った。日本海側の冬のスポーツとしてスノースポーツは重要な位置を占める。以前はスノースポーツの中心はスキーであったが,若者を中心とした志向の変化によりその中心はスノーボードへと移行した。しかし,その指導課程についてはいまだ完成されていない。指導者研修会などを通してより安全な指導方法の提案とその普及に努力し,受講者からは高い評価を受けた。