あ と が き
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上越教育大学では,組織,運営,教育研究活動等全般にわたる年次報告書を昭和60年度版(昭和61年12月発行)から作成・発行してきており,この平成29年度版で第33集を刊行するに至りました。このあとがきでは,本年度の年次報告書について各章ごとに総括します。
第一章「組織の運営状況に関する自己点検・評価」に関して,管理運営組織等,学生支援,附属施設等においては概ね順調に取り組まれています。教育・研究組織等に関し,各組織がそれぞれの立場において課題を挙げていますので,本学としてもその内容を見極めつつ,さらなる改善を図ります。
なお,本年度は,特に注目される点として以下のことを挙げることができます。
<国立の教員養成大学・学部(教員養成課程等)卒業者の教員就職率で全国第3位>
文部科学省が平成31年1月31日に発表した「国立の教員養成大学・学部(教員養成課程)の平成29年3月卒業者の就職状況」において,本学学部卒業者の教員就職率(大学院等への進学者及び保育士への就職者を除く。)は80.6%で,全国44大学・学部中,第3位であった。6年連続で5位以内を維持する結果となった。
<教員向け自主セミナーの実>
学び続ける教員を支援するためのセミナーを鋭意企画し、実施に努めたところ、セミナーの最終的な実施回数は年度計画を大きく上回る 104回(前年度91回)に上っており、そのうち約4割(前年度約5割)が地域の小中学校の教員である。参加者アンケートでは、「自主セミナーは、教師力の向上に役立つ」との設問に98.3%が「そう思う」または「だいたいそう思う」と答え、「学校の課題解決に役立つ」との設問に94.1%が「そう思う」または「だいたいそう思う」と答えている。また、「自主セミナーをこれからも継続してほしい」との設問では、97.9%がそう思う」または「だいたいそう思う」と答えており、自主セミナーを受講した成果が学校現場で活かされているものと考えられる。
<公開講座の実施>
地域貢献活動の一環として公開講座を15講座実施したほか,新潟県立看護大学と連携公開講座や上越教育大学教職大学院サテライト講座を開催した。
<出前講座の開講>
実施報告書で捉えたニーズを反映し、平成30年度は、新規に10件のテーマを開設し、うち6テーマ(開講数84件)で出前講座が実施された。開設テーマ数は,新規に開設したものを含めて78テーマ,最終的な開講数は延べ174件となり,目標の76件を大きく上回った。また,参加者数は 13,741名を数えており,前年度に比べ開講数・参加者数ともに大幅に増加している。
<地域連携事業>
実施計画に記載された事業に加えて,政府・拉致問題対策本部,新潟県知事政策局国際課拉致問題調整室との共催で,「映画『めぐみ』上映・曽我ひとみ様講演会」や新潟県が募集する「大学生の力を活かした集落活性化事業」に本学の教員が採択されるなど地域との連携事業に取り組んだ。また,我が国の教員養成の質的向上と地域社会への貢献等を目的として,外国語教育,理工系等様々な分野における幅広い知識を持った学生を本学大学院に受け入れ,高度専門職業人としての教員を養成・輩出すべく,新潟県や東日本を中心とした国公私立大学との連携協力協定の締結を進め,29校と協定書・覚書の締結を行った。
<学長補佐体制及び管理運営体制の見直し>
学長は,平成31年4月に実施される学部・大学院等の組織変更に合わせ,学長補佐体制及び管理・運営体制の見直し・改善を検討・実施した。
平成31年度の新体制に向けて,管理・運営組織に係る関係学内規則の制定,改正等を行うとともに,理事・監事・副学長等の担当事項の決定と委員長の指名を行った。
<自己収入の増加に向けた取組>
手数料等の料金見直しとして,学生証の紛失等による「学生証再発行手数料」について,カード代や再作成に係る諸経費の上昇を踏まえ,平成31年4月から増額改定を決定し,費用規程を改正した。(年間平均約187枚 約28万円増収見込)
また,自動販売機設置の公募方式による貸付(年間約460万円の増)を行う等,自己収入の増加のための取組を行った。
第二章「各教員の教育・研究活動及び社会貢献等に関する自己点検・評価」に関して,各教員は教育活動,研究活動,社会貢献活動について,積極的に取り組んでいます。また,本年度自己点検・評価書の回収率は95.10%(143人中136人)でした。
第三章「本学評価基準及び専門職学位課程評価基準に基づく自己点検・評価」に関して,本年度は評価基準10,11及び専門職学位課程評価基準2,5,7,8,9の合計7つの基準について実施し,各基準とも全て基準を満たしていました。
本編の根拠として第四章に「資料編」を添付いたしました。最後に,本報告書の作成にご協力いただいた教職員各位に対して謝意を表しますとともに,学内外の関係各位からのご意見・ご助言をいただきたく,この場を借りてお願い申し上げます。
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令和 2 年 3 月 |
上越教育大学副学長
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大学評価委員会委員長
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小 埜 裕 二
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