3. チタニシロウリガイ (Calyptogena chitanii)

産地:妙高村悪水川上流 地層名:難波山層
 上越からは多くのシロウリガイ類が得られているが、本種もその1つである。この貝は深海底に、しばしば密集して生息する。深海では食物が少ないため、イオウバクテリアを鰓に共生させ、栄養を得ている。このために、メタンガスと硫化水素が海底付近に存在するような他の貝類が生息しにくい環境に生きている。逆に、この貝が化石として産出していることから、難波山層は深海底で、酸素の乏しい環境下で堆積したことが推定されるのである。


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