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上越教育大学大学院 学校教育研究科 学校教育専攻
発達支援教育コース(学校ヘルスケア)

?入学生の傾向
■属性別
これまでに学校ヘルスケアに入学された学生(合計59人)の属性をまとめてみました。養護系の学生が最も多く37人(62.7%)で、そのうち現職で来られた方が15人でした。ついで栄養系の学生が10人で、そのうち現職で来られた方は2人でした。新卒の学生8人(13.5%)のうち栄養教諭一種免許を持つ方5人の他は、栄養士、管理栄養士などの資格保有者でした。その他では、学部で既に何らかの教員免許を取得してこられた方が6人、免許を持たない方が6人でした。59人のうち、免許のない6人を含め18人の方が大学院の免許プログラム制度を利用されており、中には養護教諭や栄養教諭の専修免許に小学校教諭の専修免許も取得された方もおられます。
■出身地別
これまでの入学生を出身地別に示しました。現職の方は勤務校の所在地で、新卒の方は大学の所在地をもとに作成してあります。新卒の方の中には、他府県の大学を卒業し、地元である新潟県で教員採用試験を受けるために本学に進学された方もあります。この地図上には示されていませんが、人数として最も多いのは新潟県の17人で、次いで群馬県7人、沖縄県6人、愛知県6人、東京都4人となっています。大学の先輩が在学されているという理由で翌年に後輩が続いて入学されるケースもあります。学校ヘルスケアも設立後13年を経過し、徐々にではありますが九州地方や近畿地方といった遠方からの入学生も迎えるようになってきました。(海外1名)

?修了生の進路

これまでに学校ヘルスケアに59人入学され、途中で教員採用試験に合格するなどの事情で退学された3人を除き44人の方が修了されました(在籍者12人)。進路として最も多いのが養護教諭21人(47.7%)、次いで教諭8人(18.2%)です。養護教諭養成系の大学?学部の教員となって活躍している修了生も6人います。また、さらに研究を続けるべく博士課程に進んだ方も2人います。栄養教諭として現場に出る修了生はこれから増えていく予定です。免許プログラム制度を活用して養護教諭の免許に加え小学校教諭の免許を取得し、現在小学校教諭として活躍している方もいます。そうした意味でも、学校ヘルスケアでの学びは、教員としての人生を考える分岐点になっているともいえます。

?修了生からのメッセージ


養護教諭
A県からの派遣を受けて学校ヘルスケアで学びました。自分が現場で感じた課題を元に研究を進めるつもりで進学しましたが、大学院に来て新たな視点が加わったおかげで、予想以上の修士論文としてまとめることができました。それ以上に、新卒でこれから養護教諭を目指す若い同級生と学ぶことで、初心に返ることができたのが大きかったと思います。院生室の雰囲気も良く、とてもお勧めな2年間ですよ。

大学教員
大学院を修了後、縁があってB大学で養護教諭養成に関わる教員になりました。大学院に進学した目的の1つでもあり、とても喜んでいます。学校ヘルスケアに在学中は、先生方から健康教育に関する知識だけでなく、大学の教員としての姿勢を多く学ぶことができました。大学院は教員としてのキャリア形成においても重要な位置に有り、落ち着いて考えられる2年間だと思います。

小学校教諭
大学では中学校?高等学校の教員免許を取得していましたが、小学校の先生になる夢を叶えるためゼミの先生から上越教育大学の免許プログラムを勧められました。私は教育の基礎は健康づくりにあると考えていましたので、その考えに沿ってコースを選ぶと、特色のある学校ヘルスケアにたどり着きました。養護教諭免許?栄養教諭免許を持った仲間や現職の先生と学ぶことはこれまになかった貴重な経験で、多職種で協働する健康教育の実践にとても役立っていると思います。

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